文献詳細
原著
文献概要
はじめに
頭位眩暈を主訴に当科を受診し,右側頭葉腫瘍の診断のもとに開頭による腫瘍摘出術が行われ,摘出標本よりサルコイドーシスと診断がついた神経サルコイドーシスの1例を経験した。サルコイドーシスの発症時自覚症状としては,霧視,羞明などの眼症状が最も多く,次いで皮疹,咳,全身倦怠感,発熱の順であり,眩暈が初発症状である例は少ない1)。本症例の病変部位と眩暈との関係について,考察を加え報告する。
頭位眩暈を主訴に当科を受診し,右側頭葉腫瘍の診断のもとに開頭による腫瘍摘出術が行われ,摘出標本よりサルコイドーシスと診断がついた神経サルコイドーシスの1例を経験した。サルコイドーシスの発症時自覚症状としては,霧視,羞明などの眼症状が最も多く,次いで皮疹,咳,全身倦怠感,発熱の順であり,眩暈が初発症状である例は少ない1)。本症例の病変部位と眩暈との関係について,考察を加え報告する。
掲載誌情報