文献詳細
原著
脳血管異常を伴ったオスラー病の1例
著者: 横内載子1 新井寧子2 荒牧元2
所属機関: 1ベトレヘムの園病院耳鼻咽喉科 2東京女子医科大学附属第二病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.44 - P.47
文献概要
オスラー病は,皮膚,粘膜,内臓の多発性末梢血管拡張と同部位からの反復性出血および家族性発生を主徴とする疾患である。遺伝性出血性末梢血管拡張症(hereditary hemorrhagic telangi-ectasia)と命名されたが,一般的にはオスラー病と呼ばれている1)。耳鼻咽喉科を受診する動機の多くは,反復する頑固な鼻出血である。今回われわれは,めまい発作を主訴とするオスラー病の1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する。
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