文献詳細
原著
文献概要
はじめに
木村病は1948年に木村ら1)によって報告され,飯塚2)が木村病として提唱した疾患で,軟部好酸球性肉芽腫ともいわれるように,皮下軟部組織のリンパ濾胞の増殖を伴う好酸球性肉芽腫である。経過が緩慢で頭頸部領域,特に唾液腺やその周囲リンパ節に無痛性の腫瘤をきたす良性疾患であるが,再発することが多く,有効な治療法が確立されていないのが現状である3,4)。
われわれは最近2例の木村病を経験し,いずれも術後にオキサトミドを投与して,良好な結果を得たので,若干の文献的考察を加えて報告する。
木村病は1948年に木村ら1)によって報告され,飯塚2)が木村病として提唱した疾患で,軟部好酸球性肉芽腫ともいわれるように,皮下軟部組織のリンパ濾胞の増殖を伴う好酸球性肉芽腫である。経過が緩慢で頭頸部領域,特に唾液腺やその周囲リンパ節に無痛性の腫瘤をきたす良性疾患であるが,再発することが多く,有効な治療法が確立されていないのが現状である3,4)。
われわれは最近2例の木村病を経験し,いずれも術後にオキサトミドを投与して,良好な結果を得たので,若干の文献的考察を加えて報告する。
掲載誌情報