icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻1号

1999年01月発行

原著

木村病の2症例

著者: 中屋宗雄1 中之坊学1 盛川宏1 田部哲也1 北原哲1

所属機関: 1防衛医科大学校耳鼻咽喉科学講座

ページ範囲:P.55 - P.58

文献概要

 はじめに
 木村病は1948年に木村ら1)によって報告され,飯塚2)が木村病として提唱した疾患で,軟部好酸球性肉芽腫ともいわれるように,皮下軟部組織のリンパ濾胞の増殖を伴う好酸球性肉芽腫である。経過が緩慢で頭頸部領域,特に唾液腺やその周囲リンパ節に無痛性の腫瘤をきたす良性疾患であるが,再発することが多く,有効な治療法が確立されていないのが現状である3,4)
 われわれは最近2例の木村病を経験し,いずれも術後にオキサトミドを投与して,良好な結果を得たので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら