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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻11号

1999年10月発行

原著

自然排出のみられた耳下腺唾石症の1例

著者: 栢野香里1 鈴木治子1 柴田敏章1 中野宏1 林戸功1 中井茂1 福島龍之1 河田了1

所属機関: 1京都第一赤十字病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.765 - P.769

文献概要

 はじめに
 唾石症は日常臨床においてしばしば遭遇する疾患であり,顎下腺に好発し,次いで耳下腺,舌下腺,小唾液腺の順に報告されている1)。全唾石症のうち耳下腺唾石症の占める割合については,本邦では0.6〜10.5%,欧米では0.7〜20.6%と報告されている2〜5)。今回われわれは,初診時には診断がつかなかったが,経過中に自然排出をきたして診断できた耳下腺唾石症を経験した。その概要を報告し,診断にあたっての反省点を考察する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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