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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻12号

1999年11月発行

トピックス ことばの障害と耳鼻咽喉科

3.言語発達遅延と耳鼻咽喉科

著者: 佐野光仁1

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.835 - P.839

文献概要

 はじめに
 言語発達遅延とは,何らかの理由で同年齢の子供たちに比べて言語の理解や表現が遅れている状態をいう。その要因としては聴覚障害,知的発達の遅れ,脳性麻痺,中枢性言語障害,発語構音器官の障害,不適切な言語環境などが挙げられる。また,語彙不足,言語が不明瞭(赤ちゃん言葉),発音ができないなどの症状となって現れる。大阪府立母子保健総合医療センター(以下,母子センターと略)は,1981年10月に新生児を中心として扱う病院として設立され,1991年7月に小児部門が増設され子供病院としての形態が整い,その中での耳鼻咽喉科は聴力障害児の早期発見と早期療育の役割を担ってきた1)。新生児の聴力障害は言語発達遅延に結びつき,言語発達に耳鼻咽喉科が関わり合いをもつ場面も多く,子供の健全な成長を願うとき重要な症状の1つとなる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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