icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻12号

1999年11月発行

原著

固有鼻腔異物(鼻涙管チューブ)の2症例

著者: 南吉昇1 渡辺聡哉1 南詔子2 金子満2 阿部隆3

所属機関: 1盛岡赤十字病院耳鼻咽喉科 2岩手医科大学耳鼻咽喉科学教室 3阿部耳鼻咽喉科医院

ページ範囲:P.877 - P.880

文献概要

 はじめに
 固有鼻腔異物は耳鼻科の日常臨床においては稀なものではない。その多くは小児などにみられる綿花,紙,玩具などである。そのほか鼻内手術のガーゼ遺残や外傷によるガラス片,金属片などが異物として存在することもある。しかし,眼科の治療手段として用いられた医療用材料が固有鼻腔異物として問題となることはほとんどない1,2)。今回われわれは,鼻涙管狭窄症の治療のため留置されたプラスチックチューブが,長期間を経過した後に感染を起こし異物として摘出することになった2症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら