文献詳細
原著
腫瘍による顔面神経麻痺
著者: 浜田昌史1 齋藤春雄1 中谷宏章1 竹田泰三1 岸本誠司2
所属機関: 1高知医科大学耳鼻咽喉科学教室 2東京医科歯科大学頭頸部外科学教室
ページ範囲:P.907 - P.910
文献概要
末梢性顔面神経麻痺のおよそ70%は完全に治癒するとされ,治癒しない麻痺の一因として腫瘍が挙げられる。一般に腫瘍による顔面神経麻痺は潜在性に発症し徐々に進行するとされるが,Bell麻痺のように突発的に発症するものや緩解と増悪を繰り返すものもあり,その経過は様々である。
本稿では,当科で経験した腫瘍性顔面神経麻痺症例を検討し,その臨床的特徴について報告する。
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