文献詳細
原著
鼻・副鼻腔内向型乳頭腫に対する内視鏡下鼻内手術
著者: 中野宏1 柴田敏章1 中井茂1 栢野香里1 福島龍之1 河田了1
所属機関: 1京都第一赤十字病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.913 - P.916
文献概要
鼻・副鼻腔内向型乳頭腫(inverted papilloma)は良性腫瘍であるが,再発しやすく,組織破壊性があり,癌の合併や癌化の可能性もあることから,臨床的には悪性腫瘍に準じた治療が施行されることが多い。一方,近年内視鏡下鼻内手術(以下,ESSと略)の普及と進歩に伴い,内向型乳頭腫に対するESSの適応について検討されるようになってきた1〜6)。
今回われわれは,内向型乳頭腫3例に対しESSを施行し,本疾患に対するESSの適応と限界および手術に際しての注意点などについて検討したので,若干の文献的考察を加え報告する。
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