耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻13号

1999年12月発行

原著

当教室における舌癌症例の検討

著者： 糸数哲郎¹² 古謝静男¹ 新濱明彦¹ 松村純¹ 真栄田裕行¹ 玉城三七夫¹ 我那覇章¹ 宇良政治¹ 野田寛¹

所属機関： ¹琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室 ²現：医療法人敬愛会中頭病院耳鼻咽喉科

ページ範囲：P.921 - P.924

　はじめに
　舌癌は，頭頸部領域では比較的発生頻度が高く治療する機会も多い腫瘍であるが，早期の腫瘍でも治療後局所再発や頸部リンパ節転移をきたし治療に難渋することも少なくない。今回われわれは，1986〜1996年までに当教室で手術を中心に治療した舌癌症例について治療成績をまとめ，今後の治療成績の改善のため検討を行ったので報告する。