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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻13号

1999年12月発行

文献概要

原著

Waldeyer輪悪性リンパ腫52症例の治療成績

著者: 古謝静男1 糸数哲郎1 松村純1 新濱明彦1 真栄田裕行1 戸板孝文2 小川和彦2 野田寛1

所属機関: 1琉球大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2琉球大学医学部放射線医学教室

ページ範囲:P.931 - P.934

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 はじめに
 頭頸部領域は節外性悪性リンパ腫の好発部位の1つである。特に,リンパ組織が集中しているWaldeyer輪は悪性リンパ腫が好発する。悪性リンパ腫はその起源細胞によりB細胞性,T細胞性あるいはNK (ナチュラルキラー)細胞性がある。Waldeyer輪には前者のB細胞性の悪性リンパ腫が多いが,T細胞性のリンパ腫も発症する1〜3)。また,T細胞性の場合でもHTLV−1(成人T細胞性白血病ウイルス)の関与しないものと,同ウイルスの関与する,いわゆるATLL(adult T-cellleukemia/lymphoma)があるが,その両者がWaldeyer輪には発生する4,5)。今回われわれは,ATLLを除くWaldeyer輪の悪性リンパ腫について臨床的,統計学的に観察を行った。その結果に若干の考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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