文献詳細
原著
文献概要
はじめに
心因性発声障害は耳鼻咽喉科領域での報告が少なくないが,その治療を精神科医に委ねることが多く,耳鼻咽喉科医にも精神医学的知識の必要性が痛感される1)。その治療法に関しても様々な試みがなされているが2,3),今回われわれは,心因性失声症の患者にプッシング法による発声練習を試み,入院から7日目に有響音声を獲得できた症例を経験したので,若干の考察を加え耳鼻咽喉科における音声治療としての発声練習の重要性について報告する。
心因性発声障害は耳鼻咽喉科領域での報告が少なくないが,その治療を精神科医に委ねることが多く,耳鼻咽喉科医にも精神医学的知識の必要性が痛感される1)。その治療法に関しても様々な試みがなされているが2,3),今回われわれは,心因性失声症の患者にプッシング法による発声練習を試み,入院から7日目に有響音声を獲得できた症例を経験したので,若干の考察を加え耳鼻咽喉科における音声治療としての発声練習の重要性について報告する。
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