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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻2号

1999年02月発行

原著

遺伝性血管神経性浮腫の1症例

著者: 片橋立秋1 宮崎三忠1 宗永元2 永田博史3

所属機関: 1船橋市立医療センター耳鼻咽喉科 2国保八日市場市民総合病院耳鼻咽喉科 3千葉大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.103 - P.106

文献概要

 はじめに
 耳鼻咽喉科医が日常の臨床で遭遇する頭頸部浮腫疾患の多くはアレルギー性のクインケ浮腫であり,通常ステロイド,抗ヒスタミン剤などで治療可能である。今回われわれはステロイド,抗ヒスタミン剤に全く効果を示さず,3回の気管切開を必要とした喉頭浮腫症例を経験した。血清学的に補体第1成分阻止因子(C1—inactivator,C1—inhibitor:以下,C1—INHと略)の活性低下を示し,家族性は明らかでないものの遺伝性血管神経性浮腫(hereditary angioneurotic edema:以下,HANEと略)と診断されたため,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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