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原著
動眼神経麻痺をきたした蝶形骨洞炎の1例
著者: 高橋利弥15 石川健1 小野寺毅2 日高徹雄3 村井和夫4
所属機関: 1八戸赤十字病院耳鼻咽喉科 2八戸赤十字病院眼科 3八戸赤十字病院脳神経外科 4岩手医科大学耳鼻咽喉科学教室 5現:岩手医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.119 - P.121
文献購入ページに移動蝶形骨洞のムコツェーレ,またはピオツェーレにより,周囲の骨が破壊され頭蓋内や眼窩内の組織が圧迫され,眼球突出や視力低下,眼球運動障害などを呈した報告は数多く見受けられる。しかし,骨破壊を伴わず骨壁や静脈路を介し炎症が副鼻腔外に波及した報告は比較的稀である1)。今回われわれは,視力障害を伴わず動眼神経麻痺で発症した蝶形骨洞炎の1症例を経験したので,その概要を報告するとともに動眼神経麻痺の成因について考察を行った。
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