文献詳細
原著
文献概要
はじめに
耳下腺内顔面神経鞘腫は頻度の少ない疾患である1〜4)。今回,顔面神経本幹由来の神経鞘腫を経験したが,治療方針としては神経を腫瘍とともに温存し,今後の経過により再手術などを検討することとした。文献的にも術前に診断することは困難で,すべての報告例で術中に厳しい判断をせまられ,1回の手術で完全摘出を試みた例と部分切除で病理を確認し経過観察とした例が報告されてきた1〜14)。今回われわれは術前診断に関する工夫と治療法について検討したので報告する。
耳下腺内顔面神経鞘腫は頻度の少ない疾患である1〜4)。今回,顔面神経本幹由来の神経鞘腫を経験したが,治療方針としては神経を腫瘍とともに温存し,今後の経過により再手術などを検討することとした。文献的にも術前に診断することは困難で,すべての報告例で術中に厳しい判断をせまられ,1回の手術で完全摘出を試みた例と部分切除で病理を確認し経過観察とした例が報告されてきた1〜14)。今回われわれは術前診断に関する工夫と治療法について検討したので報告する。
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