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原著
後天性外耳道閉鎖症の2例
著者: 清水猛史1 大川親久1 鵜飼幸太郎1 坂倉康夫1
所属機関: 1三重大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.201 - P.205
文献購入ページに移動後天性外耳道閉鎖は外傷による報告が多く認められるが,稀に術後の瘢痕形成や炎症,腫瘍などによっても生じる。外耳道入口部や軟骨部で閉鎖が生じると,閉鎖部の内側に外耳道や鼓膜の上皮が残存して真珠腫が発生する危険性が高い。こうして形成される真珠腫は,一般の真珠腫とは異なる発生機序や進展様式をとることが推測される。今回,中耳手術後半年ほどで外耳道閉鎖をきたし,5年間経過後手術を行った症例と,外耳道骨腫で手術待機中に外耳道閉鎖をきたした症例を報告し,後天性外耳道閉鎖による真珠腫の形成と手術法について考察した。
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