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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻4号

1999年04月発行

文献概要

原著

内耳道狭窄の1症例

著者: 和田由起1 春田厚1 小宗静男1

所属機関: 1宮崎医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.287 - P.291

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 はじめに
 一側性先天性感音難聴は乳幼児期に気づかれることは少なく,就学時検診で発見されることが多い。ムンプス,麻疹など因果関係のはっきりしているものもあるが,先天性感音難聴児のうち46%が原因不明とされる1)。近年画像技術の向上は,内耳道,蝸牛,前庭など様々の微細な側頭骨形態の異常所見を提供し,日常診療において感音難聴の原因を推定することが可能となった。その結果,側頭骨形態異常に伴う感音難聴に関する報告も散見されるようになった2)。その中でも内耳道に限局した形態異常は稀である3)
 今回われわれは,内耳道狭窄単独の異常が原因と考えられる前庭機能,顔面神経機能の正常な一側性感音難聴症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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