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特集 再建外科 II.再建部位による再建材料の選択と再建方法
5.下咽頭・頸部食道の再建
著者: 長谷川泰久1 中山敏1 松本昇1 篠田雅幸2 藤本保志1 松浦秀博1
所属機関: 1愛知県がんセンター頭頸部外科 2愛知県がんセンター胸部外科
ページ範囲:P.133 - P.139
文献購入ページに移動頭頸部外科の近年の進歩は再建外科の進歩といっても過言ではない。これまで切除後の再建が困難なために,切除不能とされた腫瘍の摘出が可能となり手術の適応は拡大された。
癌の進展に応じた適切な切除法の開発,再建法の確立,全身管理の向上により根治性のある治療が行えるようになり,その結果として生存率は向上した。
下咽頭・頸部食道は食物摂取に関係する領域であり,この機能の回復は極めて重要である。また,喉頭に隣接し下咽頭頸部食道切除を必要とする症例の多くは喉頭の切除を必要とする。したがって,発声機能に対する機能回復手術も同様に必要とされる。
本稿では下咽頭頸部食道癌症例を対象にした再建について,われわれの経験を述べる。今後の参考にしていただきたい。
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