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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻6号

1999年05月発行

文献概要

原著

慢性活動性EBウイルス感染により発症したと考えられる小児悪性リンパ腫症例

著者: 中崎浩一1 峯田周幸2 荻野哲史2 藤森俊也3

所属機関: 1共立菊川総合病院耳鼻咽喉科 2浜松医科大学耳鼻咽喉科学教室 3袋井市民病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.387 - P.390

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 はじめに
 EBウイルスが鼻腔T細胞性悪性リンパ腫の発症に関与していることは知られているが1〜6),扁桃原発の悪性リンパ腫に関与したとする報告は少ない。われわれは,活動性EBウイルス感染のあった5年後に悪性リンパ腫を口蓋扁桃に発症した7歳,女児の症例を経験した。EBウイルス感染により血球貧食群に陥っていた。扁桃炎と腫瘍の関係は不明だが,EBウイルスが悪性リンパ腫の発症に密接に関係していると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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