文献詳細
原著
血中副甲状腺ホルモン関連ペプチド高値を認め高カルシウム血症をきたした舌癌の1例
著者: 山田健史1 中山智祥1 大久保公恵1 渡辺吉康1 小沢友紀雄1 上松瀬勝男1 渡辺佳治2 辻賢三2 安田皓2 芳賀貴之3 山田勉3
所属機関: 1日本大学医学部第二内科学教室 2日本大学医学部耳鼻咽喉科学教室 3日本大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.393 - P.396
文献概要
悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症は,腫瘍の産生するhumoral factorの作用により高カルシウム血症を呈する病態で1),高度な脱水を伴っていることが多く,ときに緊急性を要することがある2)。頭頸部などの扁平上皮癌に多いとされるが,舌癌に高カルシウム血症を呈した症例の報告は少ない。
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