文献詳細
原著
副咽頭間隙神経原性腫瘍の2症例
著者: 猪飼重雅1 川上理郎1 橋本和明2 竹中洋3
所属機関: 1済生会吹田病院耳鼻咽喉科 2済生会吹田病院検査技術科病理 3大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.463 - P.467
文献概要
副咽頭間隙腫瘍は比較的稀な疾患であるといわれてきたが1〜4),画像診断の発展に伴い報告は増えつつある5〜7)。また,副咽頭間隙は解剖学的に重要な血管や神経が含まれ,その構造組織の多様性により神経原性,唾液腺由来,リンパ組織由来など多種多様の腫瘍が発生し得る。今回,われわれの施設で経験した副咽頭間隙神経原性腫瘍の2例について,若干の文献的考察を加えて報告する。
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