文献詳細
原著
浸潤性の進展形式を示した頭蓋咽頭腫の1例
著者: 五島史行1 加納滋2 佐藤俊彦3 清水和彦4
所属機関: 1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2国立栃木病院耳鼻咽喉科 3宇都宮セントラルクリニック放射線科 4国立栃木病院研究検査科
ページ範囲:P.506 - P.510
文献概要
頭蓋咽頭腫は胎生期の頭蓋咽頭管の遺残物から発生すると考えられている上皮性腫瘍で,通常良性腫瘍に分類されている1)。組織学的に悪性を示すことは極めて稀である2,3)。今回われわれは浸潤性の進展形式を示し,剖検により初めて頭蓋咽頭腫と診断された症例を経験したので報告する。
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