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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科71巻8号

1999年07月発行

原著

園児の副鼻腔炎の治療—1回の上顎洞穿刺洗浄と鼻汁細菌検査を組み合わせて

著者: 松原茂規1

所属機関: 1松原耳鼻いんこう科

ページ範囲:P.539 - P.542

文献概要

 はじめに
 小児副鼻腔炎の治療の中心は,鼻処置,ネブライザー,薬物の内服である。慢性化した小児副鼻腔炎の治療にマクロライド系抗生物質が有効であるという報告がある1)。上顎洞穿刺洗浄が処置として行われる施設は少ない2)
 小児副鼻腔炎の治療を考えるためには,その病態を把握する必要がある。筆者は,小児副鼻腔炎は主にHaemophilus influenzae (H.influenzae)とStreptococcus pneumoniae (S.pneumoniae)を起炎菌とする急性の病態であり,外科的ドレナージである上顎洞穿刺洗浄(1回)と起炎菌に応じた抗生物質の内服が大切であると報告してきた3,4)
 今回,小児副鼻腔炎の中でも最も罹患率の高い園児(就学前の幼稚園および保育園児)の副鼻腔炎を取り上げ,その治療成績を述べる。また起炎菌別予後,合併症,随伴症状についても言及する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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