文献詳細
原著
小児副鼻腔炎に対する上顎洞副口開大術
著者: 生井明浩1 池田稔1 石山浩一1 山内由紀1 木田亮紀1
所属機関: 1日本大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.543 - P.546
文献概要
小児副鼻腔炎は保存的治療が第1選択と考えられ,最近ではマクロライド系抗生物質の少量長期投与の有用性が示唆されている1,2)。しかし,保存的治療法に抵抗し難治性のもの,特に鼻茸の合併するものに対しては手術療法の適応となる例もみられる。今回われわれは,保存的治療で改善の認められない小児副鼻腔炎および鼻茸症例を対象とし,鼻茸切除および上顎洞の副口の開大を行い,その経過を検討した。手術的処置には,内視鏡下にハマー・マイクロデブリッダーシステム(HMDS)を使用し,その有用性を検討した。
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