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目でみる耳鼻咽喉科
前頭蓋・前頭骨に浸潤した嗅神経芽細胞腫の治療経験
著者: 吉岡巌1 浅野勝士1 染川幸裕1
所属機関: 1斗南病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.568 - P.569
文献購入ページに移動 嗅神経芽細胞腫は,嗅粘膜上皮に由来すると考えられる比較的少ない悪性腫瘍である。本邦では,既に80例以上報告されており,近年その症例数は増加してきている。治療法についてはいまだ確立されていないが,外科治療を主体に行っている報告が多い。
今回われわれは,右鼻腔から前頭蓋底,前頭骨に進展した神経芽細胞腫に対して頭蓋内外からのcombined methodを用いて腫瘍摘出を行い,また腫瘍切除後の広範な骨欠損の再建に関しては,頭蓋骨の外板,内板を用いることで良好な結果を得ることができたので報告する。
今回われわれは,右鼻腔から前頭蓋底,前頭骨に進展した神経芽細胞腫に対して頭蓋内外からのcombined methodを用いて腫瘍摘出を行い,また腫瘍切除後の広範な骨欠損の再建に関しては,頭蓋骨の外板,内板を用いることで良好な結果を得ることができたので報告する。
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