文献詳細
連載 耳鼻咽喉科“コツ”シリーズ 2.検査のコツ
文献概要
はじめに
穿刺吸引細胞診検査(以下,FNAと略)は,1950年代に北欧で見直されてから急速に普及し,その簡便性,迅速性,安全性,そして近年では特に経済面への配慮からも,頭頸部領域の病変診断における必須の検査となっている。例えば甲状腺上皮小体に対する米国の診断治療ガイドライン1)においても,超音波エコーガイドFNA (以下,US-FNAと略)は腫瘍性疾患診断の第1選択とされている。クリニカル・パスに基づいたDRG/PPSの導入が,既に試験的に開始された本邦においては,特にその重要性は高まっているといえよう。以下にその基本ならびにコツというべき諸点について述べる。
穿刺吸引細胞診検査(以下,FNAと略)は,1950年代に北欧で見直されてから急速に普及し,その簡便性,迅速性,安全性,そして近年では特に経済面への配慮からも,頭頸部領域の病変診断における必須の検査となっている。例えば甲状腺上皮小体に対する米国の診断治療ガイドライン1)においても,超音波エコーガイドFNA (以下,US-FNAと略)は腫瘍性疾患診断の第1選択とされている。クリニカル・パスに基づいたDRG/PPSの導入が,既に試験的に開始された本邦においては,特にその重要性は高まっているといえよう。以下にその基本ならびにコツというべき諸点について述べる。
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