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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科72巻10号

2000年09月発行

文献概要

原著

上顎洞血瘤腫の3症例

著者: 福元晃1 池園哲郎1 中溝宗永1 粉川隆行1 中嶋博史1 横島一彦1 八木聰明1 大秋美治2

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室 2日本医科大学附属千葉北総病院病理部

ページ範囲:P.665 - P.669

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 はじめに
 副鼻腔血瘤腫とは臨床上の疾患概念であり,易出血性の鼻・副鼻腔良性腫瘍の総称といえるものである。田所1)が1917年に大日本耳鼻咽喉科会会報で発表した論文が最初の報告である。血瘤腫の臨床所見,画像所見は悪性腫瘍を強く疑わせる場合があり,過去には上顎全摘2),放射線治療や化学療法3,4)が行われた例がある。一側性副鼻腔疾患の鑑別診断の1つとして,血瘤腫は常に念頭におくべきである。
 今回われわれは,上顎洞血瘤腫と考えられた3症例を経験したので,画像診断を中心に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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