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原著
眼症状を呈した蝶形骨洞病変の3症例
著者: 村川哲也13 小坂道也1 森聡人1 溝渕光一2
所属機関: 1香川労災病院耳鼻咽喉科 2香川労災病院病理科 3現:防衛医科大学校耳鼻咽喉科学講座
ページ範囲:P.888 - P.893
文献購入ページに移動蝶形骨洞病変の初発症状は,蝶形骨洞と眼窩や頭蓋内の隣接した解剖学的位置関係から視力や視野,眼球運動などの眼症状が多く,耳鼻咽喉科的疾患でありながら鼻症状はあまり多くない1)。そのため,眼科や脳神経外科など隣接臓器を取り扱う診療科からの紹介が多い疾患の1つである。眼症状の中でも特に,視力低下で発症した蝶形骨洞病変は,早急な診断治療を要する重要な副鼻腔疾患である。
今回,われわれは眼球運動障害や視力障害をきたした蝶形骨洞病変の3症例に対して内視鏡的鼻内手術を施行し,良好な結果を得たので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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