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頭頸部血管奇形
著者: 新田光邦1
所属機関: 1北里大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.247 - P.250
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耳鼻咽喉科領域の血管性病変は多岐にわたる。このうち血管奇形は,形態,程度,拡がりが複雑で移行型を示すものも多く,その定義,分類は難しい。分類も様々で未だに統一された見解をみないが,一般的には,明らかな動静脈間の短絡がみられるものを動静脈瘻,そうでないものを血管腫としていることが多い。また,走行異常に関する報告は少なく,主に悪性腫瘍症例の頸部郭清術時に遭遇し報告されている。
Malanら1,2)の分類は,発生学および血行動態の面から血管奇形を分類したもので理解しやすく,治療法の選択の面からも有用で広く用いられている。
耳鼻咽喉科領域の血管性病変は多岐にわたる。このうち血管奇形は,形態,程度,拡がりが複雑で移行型を示すものも多く,その定義,分類は難しい。分類も様々で未だに統一された見解をみないが,一般的には,明らかな動静脈間の短絡がみられるものを動静脈瘻,そうでないものを血管腫としていることが多い。また,走行異常に関する報告は少なく,主に悪性腫瘍症例の頸部郭清術時に遭遇し報告されている。
Malanら1,2)の分類は,発生学および血行動態の面から血管奇形を分類したもので理解しやすく,治療法の選択の面からも有用で広く用いられている。
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