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雑誌目次

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科72巻5号

2000年04月発行

雑誌目次

特集 全身疾患と耳鼻咽喉科 Ⅰ.呼吸器疾患

1.咳嗽,喀痰,喘鳴と耳鼻咽喉科

著者: 竹中洋

ページ範囲:P.6 - P.11

 はじめに
 咳嗽や喘鳴,喀痰を主訴として耳鼻咽喉科外来を受診する患者はそれほど多くはない。特に,発症後直ちに耳鼻咽喉科を訪れることは少ない。しかし,内科や小児科で加療されながら原因が同定されず,専門家としての耳鼻咽喉科医の診断を希望する場合は局所所見から症候を捉えることが要求され,高い専門性と総合性が必要とされる。一方,咽喉頭異物感や後鼻漏など咳漱や喀痰といった訴えを取らないまでも,耳鼻咽喉科領域に責任疾患があって受診するケースも存在している。
 耳鼻咽喉科学の境界領域として気道アレルギーが挙げられるが,アレルギー専門医はまさにこれら症候を中心とした診療を行っており,耳鼻咽喉科医としてもアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎の延長線上の問題として咳嗽や喘鳴,喀痰に対して理解を深めることが必要とされている。
 本稿では最近経験した症例を紹介し,全身疾患と耳鼻咽喉科における呼吸器の問題を述べる。

2.気管支喘息とアレルギー性鼻炎

著者: 岩瀬朗子 ,   馬場廣太郎

ページ範囲:P.13 - P.17

 はじめに
 気管支喘息とアレルギー性鼻炎は,ともに気道アレルギーの代表的疾患である。IgEの関与するI型アレルギーによるといわれ,抗原の侵入により気管支喘息では咳嗽,喘鳴を伴う呼吸困難が,アレルギー性鼻炎ではくしゃみ,水様性鼻汁,鼻閉が出現する。両者の合併例も多く,その診断と治療においてはそれぞれ相互の疾患の理解が必要不可欠である。
 アレルギー体質(アトピー素因)は,その型式は明らかではないが,遺伝することが知られている。臨床上アレルギー体質を有する個体に様々な抗原が侵入し,時間を変えていくつかのアレルギー疾患を発症する現象をアレルギーマーチと呼ぶ。近年,このアレルギーマーチの進展を断つことで,その後のアレルギー疾患の発症を予防することができるのではないかと考えられている。
 また,アレルギー疾患は近年増加傾向が著しく,特にアレルギー性鼻炎では発症の低年齢化も指摘されている。その要因は,①住環境の変化によるダニの増加,②乳幼児期を含む食生活の変化,③大気汚染の進行,④ストレスの増加,⑤寄生虫感染の減少などが挙げられている。今後ますます増加および低年齢化するであろうアレルギー性鼻炎の診断・治療に当たっては,気管支喘息などの他のアレルギー疾患の合併を常に念頭におき,耳鼻咽喉科医単独ではなく,内科医や小児科医との協同診療体制が必要と考える。

3.薬剤誘発性肺炎と耳鼻咽喉科

著者: 藤村直樹 ,   谷川幹夫 ,   岸裕人

ページ範囲:P.18 - P.29

 薬剤により肺実質,間質,胸膜,気道などの呼吸器病変が誘発される(表1)。その頻度は,厳密かつ詳細な調査にもかかわらず,薬剤性誘発性肺疾患への認識と診断の困難さから正確には把握し難いが,中川ら1)は全国調査および自験例から0.06〜0.73%の発生率を挙げている。原因薬剤としては,近藤2)は間質性肺炎における1980年以前の306例の原因として抗癌剤,免疫抑制剤が83.3%を占めていたのに対し,1980〜1989年には50.3%に減少し,代わって抗生物質,抗リウマチ薬が増加し,その後,漢方薬,インターフェロンなどが出現してきた。
 非ステロイド系消炎鎮痛剤NSAIDなどによる喘息,気管支痙攣は臨床的に極めて重要な問題であり,NSAID投与時には常にその発生の危険性を忘れるべきではないが,本稿では主に薬剤誘発性肺炎に限って詳説したい。薬剤誘発性肺炎は①肺傷害・間質性肺炎,②好酸球増多性肺浸潤:PIE,③胸水,胸膜炎がある。これらを「医薬品情報検索システムDISC」(株式会社帝人システムテクノロジー)にて検索し,各副効果に関する薬剤を薬効分類別に示した。

4.耳鼻咽喉科における嚥下性肺炎の治療

著者: 伊藤裕之 ,   加藤孝邦

ページ範囲:P.31 - P.35

 はじめに
 嚥下性肺炎の原因は誤嚥であり,嚥下性肺炎と診断するには誤嚥が肺炎の発症に関与しているか否かを明確にする必要がある。しかし,誤嚥を起こしていても,嚥下性肺炎を起こすとは限らず,嚥下性肺炎の発症機序はよくわかっていない。
 嚥下性肺炎における耳鼻咽喉科医の役割は嚥下性肺炎を治療することではなく,気管切開術による気道管理,嚥下機能改善術,誤嚥防止術,リハビリテーションなどによる嚥下性肺炎の防止である。

5.耳鼻咽喉科領域におけるサルコイドーシスの診断と治療

著者: 寺田修久 ,   小林紀子 ,   高橋直樹 ,   岸宏久 ,   沼田勉 ,   今野昭義 ,   持田晃

ページ範囲:P.36 - P.41

 はじめに
 サルコイドーシスは原因不明の非乾酪性肉芽腫性疾患で,病変は全身性であるが,肺,眼,皮膚を主病変とすることが多い(表1)1)。このうち肺野病変および両側肺門リンパ節腫大(bilateral hilar lymphadenopathy:BHL)が最も高頻度に認められ,本症に特徴的な臨床所見といわれている。北に多く,南に少ないことが知られている。発病に性差はないが,男性では20歳台にピークを示し,女性は20歳台と40歳台に二峰性のピークを示す。耳鼻咽喉科領域においても,これらの胸部病変に合併して,頸部リンパ節腫脹,唾液腺腫脹,各種神経麻痺,粘膜病変など,実に多彩な症状を呈することで知られており,頻度は稀だが注意を要する疾患であると考えられる。われわれ耳鼻咽喉科医がサルコイドーシスに遭遇する頻度は少ないが,鑑別診断の1つとして念頭におくべき疾患である。

6.過換気症候群

著者: 相馬一亥

ページ範囲:P.42 - P.43

 I.疾患概念
 過換気症候群(hyperventilation syndrome)は生理的にCO2排出を増加させる必要がないにもかかわらず,発作的,不随意的に過換気を生じ,このために動脈血中のCO2分圧(PaCO2)が低下し,pHがアルカローシスとなり種々の全身症状を呈する状態である。1871年にDaCosta1)がDaCosta症候群として報告したことに始まる。多くは精神的な背景,激しい運動,疲労,緊張,恐怖,興奮から生じることが知られているが,その機序については未だ明確にされていない。男女比は1:4で女性に多く,高齢者には比較的少ないとする報告が多いが,報告によって性別,年齢分布には差があり,幅広い年齢層に分布していると思われる。心身医学的にはパニック・ディスオーダーの一症候群であると考えられるようになっている。約70%が発作を反復するといわれる。

Ⅱ.神経症状および神経疾患

1.耳鼻咽喉科と視力障害—耳鼻咽喉科と複視

著者: 森山寛

ページ範囲:P.44 - P.48

 はじめに
 副鼻腔疾患により視力低下,視野障害,複視などの障害をきたす,いわゆる鼻性視神経症の発症頻度は,視神経症全体のうちの2〜5%とされている(表1)。副鼻腔嚢胞によるものが最も高い頻度であるが,副鼻腔の炎症により発症するとされている鼻性視神経炎が稀ながら存在するとされている1)。また,少ないが蝶形骨洞や後部篩骨洞など後部副鼻腔の悪性腫瘍や真菌症による視器障害も存在する2)。一方,眼窩壁骨折などの外傷による視器障害はしばしばみられる。

2.大動脈炎症候群(高安病),側頭動脈炎に伴う難聴

著者: 神崎仁

ページ範囲:P.49 - P.54

 はじめに
 自己免疫疾患のうち,難聴を伴う疾患としては大動脈炎症候群(高安病),全身性エリテマトーデス(SLE),慢性関節リウマチ(RA),Vogt-小柳-原田病,ベーチェット病,反復性多発性軟骨炎,Buerger病,多発性結節性動脈炎,Wegener肉芽腫症などが知られている。これらの中,かなりのものの病態は血管炎である。
 本稿では,高安病として国際的に知られている大動脈炎症候群と側頭動脈炎に伴う難聴について総説的に述べる。

3.耳性・鼻性髄膜炎

著者: 黒野祐一 ,   牛飼雅人

ページ範囲:P.55 - P.60

 はじめに
 耳性・鼻性髄膜炎は,脳膿瘍とともに最も頻度が高い耳性・鼻性頭蓋内合併症であるが,抗生剤の発達とともにその発生頻度は著しく減少し,ともすれば軽視されがちである。しかし,現在でもときに経験する疾患であり,診断や治療が遅れると,重篤な状態となり致死率も高くなることから決して無視することはできない。CTやMRIなど画像技術の著しい進歩により,以前に比べるとその診断は容易になっている。したがって,髄膜炎の原因として耳性や鼻性のものがあることを常に認識し,早期発見,早期治療に努めることが肝要である。
 本稿では,耳性および鼻性髄膜炎の診断における要点を述べるとともに,われわれが経験した症例を呈示する。

4.神経疾患とめまい

著者: 廣瀬源二郎

ページ範囲:P.62 - P.67

はじめに
 めまいは,前庭系,視覚系および体性感覚系内のアンバランスに基づく平衡感覚の錯覚による症状と考えられる。頭部・身体の動きに対し,あらかじめ計算された遠心性コピーによる情報と実際に平衡感覚を司る前庭系,視覚系および体性感覚系で処理された情報とが脳内でうまく合致しないために起こる自己矛盾を,過去の経験により学習された平衡感覚と比較して苦痛と感じるわけである。そのため,めまいは内耳のみならず,頸部の傍脊柱部深部にある伸展受容器,脳幹・小脳にある視覚・前庭系相互情報統合センターや,さらに高位の主観的感覚中枢としての視床,大脳皮質の障害で起こる。内科領域では,中枢神経系内,特に脳幹障害をきたした場合の患者が多いため,耳鼻科のめまいと異なり回転性めまいのみならず,他の脳幹症状を合併することが多く,また天幕上や血圧,脈拍を含む全身症状がみられる。これらの相違点を強調して述べたい

5.頭部外傷と耳鼻咽喉科

著者: 相原康孝

ページ範囲:P.69 - P.75

 はじめに
 頭部外傷の中で耳鼻咽喉科医が比較的多く遭遇する疾患は,外耳道損傷,外傷性鼓膜穿孔,外傷性耳小骨離断,外リンパ瘻,側頭骨骨折,鼻骨骨折,上顎骨骨折,眼窩底吹き抜け骨折などであろう。
 本稿では,これらの疾患について症状,検査所見,治療法などを述べる。読者の先生方の日常臨床の一助となれば幸いである。

6.心因性疾患と耳鼻咽喉科

著者: 矢野純

ページ範囲:P.77 - P.83

 はじめに
 耳鼻咽喉科の臨床の場では,心因性めまい,心因性発声障害,心因性難聴など心因性と診断される症状がある。訴えに相応する他覚的所見が見出せない場合,心理的なショックが引き金になって発現した症状などの場合である。
 耳鼻咽喉科で心因性と診断される症状は2つに分けられる。1つは,精神状態の変化に伴う自律神経系を含む身体の変化で説明できる。例えば,不安に際しては呼吸数の上昇や頻脈が伴い,息苦しさやめまい感,動悸として自覚される。精神緊張には,筋肉の過緊張を伴い筋収縮性頭痛や肩・首の筋のこりとなる。これらの症状は,いわゆる不定愁訴の範囲に入ることが多く(表1),様々な精神科疾患の症状として出現する1)。もう1つは,心理的葛藤が神経疾患様の身体症状として表現される場合である。転換性障害の症状としての心因性難聴や心因性失声症が相当する。

Ⅲ.内分泌・代謝障害

1.高カルシウム血症・低カルシウム血症と耳鼻咽喉科

著者: 会田薫 ,   多和田眞人 ,   女屋敏正

ページ範囲:P.85 - P.88

 はじめに
 血清中のカルシウム(Ca)のうち約45%はアルブミンを初めとする血清蛋白と結合しており,数%は陰イオンと可溶性複合体を作る。残りの約50%がイオン化Ca (Ca2+)として存在し,生体の機能にとって重要なのはこの血中Ca2+濃度である。
 イオン化Caの測定も最近は比較的容易に行われるようになったが,通常の検査では血清総Caを測定している。血清アルブミン(Alb)濃度が低下するとAlb結合Ca分画が減少するので,血清Alb濃度が4g/dl以下のときは次式で補正する。

2.糖尿病と耳鼻咽喉科

著者: 小谷野肇 ,   河盛隆造

ページ範囲:P.90 - P.98

 はじめに
 糖尿病患者数は,生活環境の変化に従って年々増加傾向にあると考えられている。1997年の厚生省「糖尿病実態調査」によれば,「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性が否定できない人」とを合わせたわが国の耐糖能異常者は国民全体の11%,1,370万人に達すると推測される。
 一方,糖尿病は「糖の流れ」の乱れによる,全身性の「血管病」と考えられる。持続する高血糖は糖尿病性小血管病変,動脈硬化を発症,進展させる。厳格な血糖管理がなされなければその影響は全身に及ぶ。また,血糖管理とは,単に薬剤の投与量を調節するだけでなく,患者の生活全般に及ぶものである。

3.甲状腺機能障害

著者: 窪田哲昭

ページ範囲:P.99 - P.106

 はじめに
 甲状腺腫を主訴とする患者は,近年,頸部腫瘤として耳鼻咽喉科を訪れる機会が増加してきた。甲状腺が腫大する疾患は図1に記したごとく様々であり,診察医はまず機能がどのような状態にあるのか頭に描く。しかし,結節性のものはPlum-mer病を除いては病変が両葉に進行し,甲状腺組織の大半を占拠しない限り機能障害は起こさない。障害を起こすものはび漫性の甲状腺腫であり,代表的なものとして機能低下をきたす慢性甲状腺炎と機能亢進を示すBasedow病が挙げられる。
 また,甲状腺の手術を行う耳鼻咽喉科医にとって大切なのは,術後の甲状腺機能低下とその管理である。

4.亜急性甲状腺炎

著者: 窪田哲昭

ページ範囲:P.107 - P.109

 はじめに
 30歳以上の女性に多く,風邪様症状で発症し,頸部に自発痛を生じる。疼痛は,ときに耳部や顎下部に放散することがあり,耳鼻咽喉科を訪れることが多い。患者は「風邪を引いてノドが痛い」と訴えることもある。疼痛を伴う甲状腺疾患として特徴的であり,咽喉頭の炎症性疼痛と鑑別が必要である。しかし,触診を行えば甲状腺の硬結を触れ,その部に圧痛があるので診断は容易である。血沈の亢進と甲状腺中毒症が証明されれば確定的である。放置してもいずれ自然治癒する疾患であるが,疼痛,発熱,全身倦怠感があるので早期に治療して症状を改善させ,患者の不安を除くことが必要である。

5.耳鼻咽喉科領域の痛風

著者: 鎌谷直之

ページ範囲:P.111 - P.113

 はじめに
 痛風は高尿酸血症を基礎にして,尿酸が体内で結晶化し様々な障害を起こす病気である。
 本稿では,まず痛風の病因,病態について概説し,引き続き耳鼻咽喉科領域で問題となる痛風高尿酸血症の症状,所見について解説する。

6.妊婦と耳鼻咽喉科

著者: 佐藤章 ,   大川敏昭

ページ範囲:P.115 - P.122

 はじめに
 妊婦が耳鼻咽喉科疾患に罹患し,受診に訪れることは珍しいことではない。また,妊娠が耳鼻咽喉科疾患の発症や症状の増悪の誘因になることも少なくない。そこで,妊婦を診察し,疾患の診断および治療に際してのいくつかの注意すべき点について,産婦人科の立場から述べてみたい。

Ⅳ.血液疾患

1.白血病と耳鼻咽喉科 ①白血病による耳疾患の臨床症状と病理

著者: 小田恂

ページ範囲:P.124 - P.128

 はじめに
 白血病は造血系細胞が骨髄の中で腫瘍化(白血病化)した疾患で,臨床病型としては急性白血病と慢性白血病に大別される。
 急性白血病は,骨髄が白血病細胞に占拠されて正常造血機能が抑制されるために,正常血液細胞の産生が低下するのが特徴である。そのため赤血球,好中球,血小板などが減少する。臨床症状としては,赤血球減少によって動悸,息切れ,顔面蒼白などの貧血症状,好中球減少によって感染巣が確定できない発熱などの感染症症状,および血小板減少によって鼻粘膜や歯齦部や口腔粘膜などに出血がみられる。腫瘍化は造血幹細胞レベルで起こり,分化・成熟のある一定段階で分化・成熟能が停止するのが特徴で,一般に腫瘍化した細胞によって,急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病とに分類されている。
 慢性骨髄性白血病も造血細胞の腫瘍化が本態であるが,分化・成熟能を保持したまま腫瘍化するのが特徴である。好中球,好酸球,好塩基球,血小板,赤血球の各系統の異常増殖をきたす。また,慢性リンパ性白血病は成熟リンパ球がクローン性に増殖する白血病で,95%がB細胞性である。慢性白血病の発症は徐々であり,進行しないと症状は現れない。脾腫による左上腹部の不快感,微熱,夜間盗汗,倦怠感などで医療機関を訪れ,発見されることが多い。

1.白血病と耳鼻咽喉科 ②口腔・咽頭・鼻腔に浸潤を認めた白血病症例

著者: 西山耕一郎 ,   髙橋廣臣

ページ範囲:P.130 - P.133

 はじめに
 白血病は,口腔咽頭部の出血,潰瘍などの症状を呈しやすい全身性の悪性腫瘍である1)。近年,化学療法の進歩により白血病患者の生存期間が延長し,それに伴い腫瘤形成性白血病を含めた髄外性再発の報告が散見されるようになった2,3)
 今回われわれは,口腔内への白血病細胞浸潤を認めた症例,慢性骨髄性白血病3例,慢性リンパ性白血病1例,成人T細胞白血病2例,骨髄異型性症候群1例の全7例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

2.血小板減少と耳鼻咽喉科

著者: 福田竜基 ,   島倉康仁 ,   堀田知光

ページ範囲:P.134 - P.139

 はじめに
 鼻や喉頭の大部分は脆弱な粘膜で構成されている。外部からの外傷にさらされやすいため,これら部位からの出血は日常診療で遭遇する機会が多い。患者によっては,外傷はあくまでも出血の誘因で,背景に血液疾患など全身性疾患が潜んでいる場合もある。
 出血傾向が血液疾患の場合,原因は一般的に血管系および血小板と凝固線溶系因子の異常に大別される。耳鼻科領域の出血は体表面の出血に相当すること,深部出血など凝固因子異常によるものは遺伝性素因があり,家族歴や出血の既往により患者が病識を有することが多いため,実際に耳鼻咽喉科医が遭遇し診断や治療に苦慮するケースは血管系と血小板減少に起因する例が多く,さらに疾患の頻度を考慮すると血小板減少によるものが圧倒的に多い。したがって本稿は,特に血小板減少による止血異常を主体にし,1)生体内における血小板による止血のメカニズム,2)血小板減少時の病態,3)鑑別診断,4)主要疾患,5)血小板減少時の手術について述べる。

3.貧血と耳鼻咽喉科

著者: 久保西一郎

ページ範囲:P.141 - P.143

 はじめに
 赤血球は骨髄で産生され,脾臓で破壊処理される。寿命は約120日で,1/120(0.8%),すなわち約3×109/kg個が毎日規則正しく産生されて,その恒常性が保たれている1)。貧血はこの平衡を崩す産生の低下,破壊の亢進,あるいは出血などにより赤血球が減少することから生じる。血球産生の生理学的機構を考えると,貧血の発生機序を理解することは,そんなに難しいことではないように思われるが,実際の貧血の診断となるといろいろと専門的な検査が必要であり,血液内科との連携を密にして診断,治療に当たることが大切である。

Ⅴ.循環器疾患

1.循環器疾患における耳鼻咽喉科的症候

著者: 柳田則之

ページ範囲:P.144 - P.149

 はじめに
 循環器の障害は,表1に示すように系統的に分類される1)。即ち,心臓および心膜に起因する疾患,就中弁膜疾患,狭心症・心筋梗塞などの虚血性疾患,原発性肺高血圧症,動脈硬化症,血圧異常などの全身性の血管障害,大動脈およびその分枝の障害,末梢血管障害などに区分され,これらの循環障害においては多少とも耳鼻咽喉科領域に異常な症候をきたすものが多い。一方,耳鼻咽喉科的な異常症候から循環器疾患を診断されるケースも認められ,これらは大変重要な役割を果たすことがある。
 そこで耳鼻咽喉科的なそれぞれの症候について,循環器疾患との関連について触れるとともに,循環器疾患の主な症候と合わせて検討したい。
 なお,循環器疾患の根本的な治療については専門家に委ねるべきで,本稿ではほとんど触れない。

Ⅵ.消化器疾患

1.咽喉頭異常感症とGERD

著者: 梅田悦生

ページ範囲:P.151 - P.155

 Ⅰ.咽喉頭異常感症
 咽頭の異常感,あるいは閉塞感を自覚した患者は,多くの場合,喉頭癌を案じて耳鼻科外来を訪れる。自覚症状としては,のどに何かが引っかかった感じ(異物感):39%,詰まった感じ(閉塞感):22%,痰がからむ感じ:12%が多い。
 このような症状をもたらす原因としては,通常表1の疾患が知られている。

2.口内炎(ベーチェット病)

著者: 大川司 ,   勝岡憲生

ページ範囲:P.157 - P.161

 はじめに
 口内炎とは口腔粘膜にみられる炎症の総称であり,口腔粘膜のみに限局するもののほかに,構造上類似していることから皮膚疾患に伴って生じる粘膜症状の場合,全身疾患の部分症状あるいは随伴症状である場合もある。したがって,口内炎を診察する際にはこれらのことを念頭において,皮膚を含めた全身疾患の存在に留意すべきである。
 しかし,「口内炎」という言葉は,皮膚における「皮膚炎」と同様,漠然とした意味しかもたず,かえって理解しにくい。病変の経過,形態,病因,部位などにより様々な分類が存在するが,本稿では病変の深さと形状により,アフタ,びらん,潰瘍に分けて論じる。また,慢性再発性のアフタを主徴とする全身疾患であるベーチェット病について,経験を交え,まとめてみたい。

3.ポイツ・ジェガース症候群

著者: 矢口厚 ,   勝岡憲生

ページ範囲:P.163 - P.166

 はじめに
 Peutz-Jeghers症候群は,口唇,口腔粘膜,そして掌蹠の色素斑と消化管ポリポージスを合併する常染色体優性遺伝の疾患である。決して発生頻度は高くはなく,日常診療にて遭遇する場面は多くはないが,他の色素疾患との鑑別を的確に行い,診断することが大切である。
 本稿では,典型的なPeutz-Jeghers症候群の症例を呈示し,その特徴を述べるとともに,日常診療でたびたび遭遇する口唇および口腔粘膜に色素斑を呈する疾患との鑑別点について検討した。

Ⅶ.アレルギー・膠原病

1.薬物アレルギーと耳鼻咽喉科

著者: 毛利学 ,   毛利大介 ,   青木秀哲 ,   城山明宏

ページ範囲:P.167 - P.170

 はじめに
 薬剤を投与したとき,薬理作用以外の作用が現れることがあり,これを薬剤の副作用という。薬剤の副作用は,臨床的視点から薬理学的副作用と薬物アレルギーの2つに大別される。
 薬理学的副作用は,薬剤の本来の薬理作用によるものなので予測可能な反応であり,常用量を守る限り副作用の頻度は少ない。薬物アレルギーは,薬剤あるいはその代謝産物に対する特異抗体,あるいは特異的リンパ球との免疫反応によって,薬剤の薬理作用とは質的に異なる反応である1)。これらの反応によって臓器組織障害をきたすが,その中でも皮膚,粘膜が障害されることが多く,それぞれ皮疹・粘膜疹(薬疹)として種々の臨床像を示す。
 耳鼻咽喉科臨床では,各種の抗生物質,非ステロイド系消炎鎮痛剤,抗ヒスタミン剤,消炎酵素剤,抗めまい剤,止血剤,精神安定剤などが頻用されるが,これらの薬剤はいずれも薬物アレルギー(薬疹)の好発薬剤である。
 薬疹は耳鼻咽喉科医にとって不可避的に遭遇する症状・疾患なので,どのような所見が重要で,どのような所見が重症化するかを見極めることが大切である。以下,われわれが経験した薬疹の臨床像を呈示し,日常臨床での対応について述べる。

2.リウマチと耳鼻咽喉科

著者: 大久保公裕

ページ範囲:P.171 - P.173

 はじめに
 リウマチ患者の治療では外来での症状コントロールが重要であるが,実際には人工関節などの手術が必要になる場合がある。総合病院におけるリウマチ科が珍しくなくなった今日では,耳鼻咽喉科医もリウマチ科からの紹介を受けることが多くなり,その耳鼻咽喉科的な症状にも興味がもたれる。われわれの病院にもリウマチ科が存在し,内科的治療,外科的治療を行っている。
 本稿では,当科へのリウマチ患者受診の動態とリウマチ患者の耳鼻咽喉科疾患の合併症について報告する。

3.シェーグレン症候群と耳鼻咽喉科

著者: 沼田勉 ,   今野昭義 ,   寺田修久

ページ範囲:P.174 - P.179

 はじめに
 Sjögren症候群は,外分泌腺を系統的に侵す慢性の臓器特異的自己免疫疾患である。典型的な症例では口内乾燥症,乾燥性角結膜炎,リウマチ性関節炎を3大主徴とするが,典型的な臨床症状はなくても他覚的検査によって本症と診断できる症例も少なくない。主病変は唾液腺,涙腺にあるが,鼻腺,喉頭・気管分泌腺,胃腺,腟腺などの分泌障害による諸症状をみることもある。合併症としてはリウマチ性関節炎のほかに汎発性紅斑性狼瘡(SLE),強皮症,多発性筋炎,橋本病,高グロブリン血性紫斑病,マクログロブリン血症などの膠原病がみられ,Sjögren症候群は病変が外分泌腺に限局する群(乾燥症候単独群)と外分泌腺病変に膠原病を合併する群(膠原病重複群)に分類される。また,乾燥症候単独群は一次性Sjögren症候群,膠原病重複群は二次性Sjögren症候群とも分類される。耳鼻咽喉科を口内乾燥感または反復性耳下腺腫脹を主訴として受診するSjögren症候群症例の多くは乾燥症候単独群に属するが,白血球減少,レイノー現象,発熱,関節痛,腎症状,腎尿細管アシドーシス,皮膚紅斑などの多彩な全身性病変を合併する症例も稀ではない。
 本症は中年女性にみられることが多く,男性症例は稀である。しかし,反復性耳下腺腫脹を伴う症例において,耳下腺腫脹の初発年齢をみると10代後半から20代にかけて初発する症例もある(表1)。これらの症例においても,本症の特微である口内乾燥感を自覚するに至るのは35歳以降であり,Sjögren症候群の典型的な症状が出揃うまでには長期の経過を取るものが多い。

4.全身性エリテマトーデスと耳鼻咽喉科

著者: 新井達 ,   勝岡憲生

ページ範囲:P.181 - P.184

 はじめに
 全身性エリテマトーデス(以下,SLEと略)は,膠原病の代表的疾患であり,その皮膚症状は極めて多彩である。特に顔面を初めとする露光部や口腔内などに特徴的な皮膚・粘膜症状を呈することから,耳鼻咽喉科を受診する機会も少なくないと思われる。今回は,頭頸部にみられる皮膚症状および特徴的な粘膜症状を図示,説明しながら,診察の手順,注意すべきポイントなどについて具体的に述べていく。

Ⅷ.感染症・腫瘍・その他

1.ジフテリア

著者: 調賢哉

ページ範囲:P.185 - P.188

 はじめに
 最近,咽・喉頭ジフテリアは,先進国では予防接種の普及によりほとんど発生をみていない。わが国においても同様であることは厚生省の統計(表1)1)に示す通りである。しかし発生は皆無ではない。
 厚生省の統計では,その発生数は昭和20年(1945年)の86,000人をピークとして次第に減少し,昭和39年(1964年)には,200人,昭和59年(1984年)には100人以下となり,さらに最近数年は10人以下となっている。Ballenger2)によると,ジフテリアはアメリカでは幼児における積極的な予防注射の普及によって免疫化されているので極めて稀である。しかし,いわゆるクループ性疾患との鑑別診断を行うには考慮に入れなければならない。特に予防注射を受けていない子供には要注意としている。

2.耳鼻咽喉科領域の真菌症と全身疾患

著者: 森田浩史 ,   星野知之

ページ範囲:P.189 - P.194

 はじめに
 耳鼻咽喉科領域の真菌症としては,外耳道,鼻副鼻腔,口腔咽頭などに生ずるものがある。一般に,真菌症(特に深在性)の背景となる全身状態として,HIVなどの感染症,悪性腫瘍(白血病,悪性リンパ腫,多発性骨髄腫など),抗腫瘍剤・免疫抑制剤治療,抗生剤投与,糖尿病,ステロイド長期投与がいわれている。本稿では耳,口腔,副鼻腔における真菌症と全身疾患との関わりについて取り上げてみた。

3.AIDSと耳鼻咽喉科

著者: 荒牧元

ページ範囲:P.195 - P.198

 はじめに
 わが国のHIV感染症は,厚生省の発表によれば平成11年12月末現在3,403人,AIDS例は1,576人が報告されている。近年,献血件数のHIV抗体陽性例の割合が増加傾向にあるため,今後AIDS例が増加するものと思われる。
 AIDSの病態は細胞免疫不全による全身疾患であるが,HIV感染者の40%以上に特に初発症状として頭頸部に症状が生じると報告されている。したがって,これまで耳鼻咽喉科領域ではHIV感染症に遭遇する機会は少ないと考えられていたが,むしろ耳鼻咽喉科医はAIDSの症状を観察する機会が多いと考えられる。AIDSはSTD (性感染症)であり,他のSTDを合併していることがある。近年,梅毒の合併が指摘され,われわれも梅毒性口角炎併発のHIV陽性例を経験している。したがって,耳鼻咽喉科医は常にAIDSの症状に注意しながら日常診療に当たらなければならない。
 本稿では主に口腔咽頭におけるAIDS症状について述べる。

4.ムンプス難聴—流行性耳下腺炎に伴う聴力障害

著者: 小田恂

ページ範囲:P.199 - P.202

 はじめに
 ムンプスは耳下腺炎を主症状とするムンプスウイルスによる急性全身性の感染症で,主にウイルス血症によって全身の臓器が侵襲を受ける。耳下腺など唾液腺はこの代表的標的臓器の1つであるが,聴器も本ウイルスの侵襲を受けて難聴が生ずることがある。

5.クラミジア感染症と耳鼻咽喉科

著者: 小川浩司 ,   橋口一弘

ページ範囲:P.203 - P.205

 はじめに
 クラミジアは分類学的にはChlamydiales目に属し,1科1属でC.psittaci,C.trachomatis,C.pneumoniae,C.pecormの4種類のクラミジアが確認されている。人間に感染するのは前の3種類だけである。クラミジアは自らはATPを産生することができないので,他の細胞に感染寄生して宿主のATPを利用して生きる。細胞偏性寄生性細菌といわれている所以である。したがって,人工培地での増殖培養ができず,溶連菌やブドウ球菌のように分離培養して同定し感染を診断することは難しい。また,宿主細胞内で増殖分裂するので,クラミジアは宿主細胞膜によって薬剤や抗体の攻撃から強く守られていて,治療に難渋し時間がかかる。

6.トキソプラズマと耳鼻咽喉科

著者: 竹内裕美

ページ範囲:P.207 - P.210

 はじめに
 原虫類に属するトキソプラズマ(Toxoplasmagondii)は世界に広く分布し,ヒトのほかにブタやヒツジなどの家畜にも被害を与える人畜共通疾患(zoonosis)の重要な原因寄生虫の1つである。トキソプラズマ症は大きく先天性感染と後天性感染に分けられ,耳鼻咽喉科領域で主に問題となるものは後天性感染によるリンパ節炎(toxoplasmiclymphadenitis)と免疫能低下時の脳炎や全身感染(disseminated toxoplasmosis)である(表1)。
 本稿ではトキソプラズマ症についてリンパ節炎を中心に解説する。

7.川崎病と耳鼻咽喉科

著者: 工藤典代

ページ範囲:P.212 - P.214

 はじめに
 川崎病は4歳以下の乳幼児に好発し,病因は疫学的見地から何らかの感染症と考えられている。感染を契機に高サイトカイン血症を生じ,高サイトカイン血症から引き起こされる血管炎と考えられている。組織学的には全身の中小動脈の系統的血管炎で,無治療では約1か月半で陳旧化するself limitedな急性の炎症である。多彩な症状を呈するため症候学的な特徴を把握することが診断の助けになる。耳鼻咽喉科的疾患を併発することは多くはないが,外来診療で出会った際,また川崎病の既往をもつ患者の診療に当たって,耳鼻咽喉科的観点から述べる。

8.軟骨無形成症と耳鼻咽喉科

著者: 工藤典代

ページ範囲:P.215 - P.217

 はじめに
 軟骨無形成症は近位四肢短縮型低身長を呈する代表的な骨系統疾患である。線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor:FGF)受容体3の遺伝子異常に起因し常染色体優性遺伝をとるが,その発症の90%は突然変異による散発例である。発生は約1万に対し1人程度である。平均最終身長は男児で130cm,女児で120cmと著明な低身長にとどまる。
 低身長に対しては整形外科的,内分泌科,また合併する水頭症や脊柱管の狭窄などに対しては脳神経外科的な治療が主体をなす。耳鼻咽喉科関連としては中耳炎,聴覚障害,睡眠時呼吸障害などが重要となる。

9.ムコ多糖症と耳鼻咽喉科

著者: 工藤典代

ページ範囲:P.218 - P.221

 はじめに
 ムコ多糖症(ムコ多糖体代謝異常症:mucopolysaccharidosis:MPS)は先天性の酵素欠損により,ムコ多糖が全身に沈着する先天性代謝異常症であり,数万人に1人の発症といわれている。特異な顔貌(gargoyle様),関節拘縮,骨変化などをきたし,病型によっては重篤な中枢神経系症状を呈することが以前から知られている。欠損する酵素の種類により,病型はⅠ〜Ⅶ型に分類されており,それぞれに病名がついている(表1)。現在はⅤ型は存在しない。遺伝形式はHunter症候群のみが伴性劣性遺伝であり,ほかはすべて常染色体劣性遺伝である。
 耳鼻咽喉科領域では難聴,中耳炎,閉塞性呼吸障害などが問題となる(表2)1〜3)

10.ウイルスと耳鼻咽喉科

著者: 福田諭

ページ範囲:P.222 - P.231

 はじめに
 この特集は,「全身疾患と耳鼻咽喉科」と題し,全身疾患の診療に果たす耳鼻咽喉科医の役割についての特集である。したがって,ウイルスに起因する全身疾患について,少なくとも耳鼻咽喉科に局所病変があるものについて,その代表的なものを中心に広くウイルス感染と耳鼻咽喉科という立場から述べていきたい。AIDSと流行性耳下腺炎については本特集号に他項があるので省く。

11.他臓器悪性腫瘍と耳鼻咽喉科

著者: 中山貴子 ,   髙橋廣臣

ページ範囲:P.233 - P.236

 はじめに
 耳鼻咽喉領域以外の全身臓器の悪性腫瘍が耳鼻咽喉科領域,または頭頸部に転移することは少ない。過去27年間に当科腫瘍外来を受診した頭頸部悪性腫瘍患者の0.7%が他臓器からの転移性腫瘍であった。転移性頭頸部腫瘍には,頭頸部の転移巣が最初に発見され,のちに原発巣が診断される場合(A群)と原発巣が既に診断されており,その後に頭頸部に転移巣が発見される場合(B群)の2つに大別される。いずれの場合も耳鼻咽喉科医が臨床上関わることが多い。前者の場合は,原発巣の迅速な検索と適切な専門医への紹介が重要であり,後者の場合は,患者の既往歴の聴取や前治療医,施設との情報交換が重要となる。
 本稿では当科で経験した症例を呈示し,頭頸部に転移した他臓器悪性腫瘍の臨床的特徴や予後について述べる。

基本情報

耳鼻咽喉科・頭頸部外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1316

印刷版ISSN 0914-3491

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