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特集 全身疾患と耳鼻咽喉科 Ⅱ.神経症状および神経疾患
1.耳鼻咽喉科と視力障害—耳鼻咽喉科と複視
著者: 森山寛1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.44 - P.48
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副鼻腔疾患により視力低下,視野障害,複視などの障害をきたす,いわゆる鼻性視神経症の発症頻度は,視神経症全体のうちの2〜5%とされている(表1)。副鼻腔嚢胞によるものが最も高い頻度であるが,副鼻腔の炎症により発症するとされている鼻性視神経炎が稀ながら存在するとされている1)。また,少ないが蝶形骨洞や後部篩骨洞など後部副鼻腔の悪性腫瘍や真菌症による視器障害も存在する2)。一方,眼窩壁骨折などの外傷による視器障害はしばしばみられる。
副鼻腔疾患により視力低下,視野障害,複視などの障害をきたす,いわゆる鼻性視神経症の発症頻度は,視神経症全体のうちの2〜5%とされている(表1)。副鼻腔嚢胞によるものが最も高い頻度であるが,副鼻腔の炎症により発症するとされている鼻性視神経炎が稀ながら存在するとされている1)。また,少ないが蝶形骨洞や後部篩骨洞など後部副鼻腔の悪性腫瘍や真菌症による視器障害も存在する2)。一方,眼窩壁骨折などの外傷による視器障害はしばしばみられる。
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