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文献概要
特集 全身疾患と耳鼻咽喉科 Ⅱ.神経症状および神経疾患
3.耳性・鼻性髄膜炎
著者: 黒野祐一1 牛飼雅人1
所属機関: 1鹿児島大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.55 - P.60
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耳性・鼻性髄膜炎は,脳膿瘍とともに最も頻度が高い耳性・鼻性頭蓋内合併症であるが,抗生剤の発達とともにその発生頻度は著しく減少し,ともすれば軽視されがちである。しかし,現在でもときに経験する疾患であり,診断や治療が遅れると,重篤な状態となり致死率も高くなることから決して無視することはできない。CTやMRIなど画像技術の著しい進歩により,以前に比べるとその診断は容易になっている。したがって,髄膜炎の原因として耳性や鼻性のものがあることを常に認識し,早期発見,早期治療に努めることが肝要である。
本稿では,耳性および鼻性髄膜炎の診断における要点を述べるとともに,われわれが経験した症例を呈示する。
耳性・鼻性髄膜炎は,脳膿瘍とともに最も頻度が高い耳性・鼻性頭蓋内合併症であるが,抗生剤の発達とともにその発生頻度は著しく減少し,ともすれば軽視されがちである。しかし,現在でもときに経験する疾患であり,診断や治療が遅れると,重篤な状態となり致死率も高くなることから決して無視することはできない。CTやMRIなど画像技術の著しい進歩により,以前に比べるとその診断は容易になっている。したがって,髄膜炎の原因として耳性や鼻性のものがあることを常に認識し,早期発見,早期治療に努めることが肝要である。
本稿では,耳性および鼻性髄膜炎の診断における要点を述べるとともに,われわれが経験した症例を呈示する。
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