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特集 全身疾患と耳鼻咽喉科 Ⅳ.血液疾患
3.貧血と耳鼻咽喉科
著者: 久保西一郎1
所属機関: 1くぼにし小児科・内科クリニック
ページ範囲:P.141 - P.143
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赤血球は骨髄で産生され,脾臓で破壊処理される。寿命は約120日で,1/120(0.8%),すなわち約3×109/kg個が毎日規則正しく産生されて,その恒常性が保たれている1)。貧血はこの平衡を崩す産生の低下,破壊の亢進,あるいは出血などにより赤血球が減少することから生じる。血球産生の生理学的機構を考えると,貧血の発生機序を理解することは,そんなに難しいことではないように思われるが,実際の貧血の診断となるといろいろと専門的な検査が必要であり,血液内科との連携を密にして診断,治療に当たることが大切である。
赤血球は骨髄で産生され,脾臓で破壊処理される。寿命は約120日で,1/120(0.8%),すなわち約3×109/kg個が毎日規則正しく産生されて,その恒常性が保たれている1)。貧血はこの平衡を崩す産生の低下,破壊の亢進,あるいは出血などにより赤血球が減少することから生じる。血球産生の生理学的機構を考えると,貧血の発生機序を理解することは,そんなに難しいことではないように思われるが,実際の貧血の診断となるといろいろと専門的な検査が必要であり,血液内科との連携を密にして診断,治療に当たることが大切である。
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