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特集 全身疾患と耳鼻咽喉科 Ⅵ.消化器疾患
2.口内炎(ベーチェット病)
著者: 大川司1 勝岡憲生1
所属機関: 1北里大学医学部皮膚科学教室
ページ範囲:P.157 - P.161
文献購入ページに移動 はじめに
口内炎とは口腔粘膜にみられる炎症の総称であり,口腔粘膜のみに限局するもののほかに,構造上類似していることから皮膚疾患に伴って生じる粘膜症状の場合,全身疾患の部分症状あるいは随伴症状である場合もある。したがって,口内炎を診察する際にはこれらのことを念頭において,皮膚を含めた全身疾患の存在に留意すべきである。
しかし,「口内炎」という言葉は,皮膚における「皮膚炎」と同様,漠然とした意味しかもたず,かえって理解しにくい。病変の経過,形態,病因,部位などにより様々な分類が存在するが,本稿では病変の深さと形状により,アフタ,びらん,潰瘍に分けて論じる。また,慢性再発性のアフタを主徴とする全身疾患であるベーチェット病について,経験を交え,まとめてみたい。
口内炎とは口腔粘膜にみられる炎症の総称であり,口腔粘膜のみに限局するもののほかに,構造上類似していることから皮膚疾患に伴って生じる粘膜症状の場合,全身疾患の部分症状あるいは随伴症状である場合もある。したがって,口内炎を診察する際にはこれらのことを念頭において,皮膚を含めた全身疾患の存在に留意すべきである。
しかし,「口内炎」という言葉は,皮膚における「皮膚炎」と同様,漠然とした意味しかもたず,かえって理解しにくい。病変の経過,形態,病因,部位などにより様々な分類が存在するが,本稿では病変の深さと形状により,アフタ,びらん,潰瘍に分けて論じる。また,慢性再発性のアフタを主徴とする全身疾患であるベーチェット病について,経験を交え,まとめてみたい。
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