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文献概要
特集 全身疾患と耳鼻咽喉科 Ⅷ.感染症・腫瘍・その他
1.ジフテリア
著者: 調賢哉12
所属機関: 1調耳鼻咽喉科クリニック 2元:鹿児島大学
ページ範囲:P.185 - P.188
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最近,咽・喉頭ジフテリアは,先進国では予防接種の普及によりほとんど発生をみていない。わが国においても同様であることは厚生省の統計(表1)1)に示す通りである。しかし発生は皆無ではない。
厚生省の統計では,その発生数は昭和20年(1945年)の86,000人をピークとして次第に減少し,昭和39年(1964年)には,200人,昭和59年(1984年)には100人以下となり,さらに最近数年は10人以下となっている。Ballenger2)によると,ジフテリアはアメリカでは幼児における積極的な予防注射の普及によって免疫化されているので極めて稀である。しかし,いわゆるクループ性疾患との鑑別診断を行うには考慮に入れなければならない。特に予防注射を受けていない子供には要注意としている。
最近,咽・喉頭ジフテリアは,先進国では予防接種の普及によりほとんど発生をみていない。わが国においても同様であることは厚生省の統計(表1)1)に示す通りである。しかし発生は皆無ではない。
厚生省の統計では,その発生数は昭和20年(1945年)の86,000人をピークとして次第に減少し,昭和39年(1964年)には,200人,昭和59年(1984年)には100人以下となり,さらに最近数年は10人以下となっている。Ballenger2)によると,ジフテリアはアメリカでは幼児における積極的な予防注射の普及によって免疫化されているので極めて稀である。しかし,いわゆるクループ性疾患との鑑別診断を行うには考慮に入れなければならない。特に予防注射を受けていない子供には要注意としている。
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