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文献概要
特集 全身疾患と耳鼻咽喉科 Ⅷ.感染症・腫瘍・その他
5.クラミジア感染症と耳鼻咽喉科
著者: 小川浩司1 橋口一弘2
所属機関: 1小川耳鼻咽喉科 2北里研究所病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.203 - P.205
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クラミジアは分類学的にはChlamydiales目に属し,1科1属でC.psittaci,C.trachomatis,C.pneumoniae,C.pecormの4種類のクラミジアが確認されている。人間に感染するのは前の3種類だけである。クラミジアは自らはATPを産生することができないので,他の細胞に感染寄生して宿主のATPを利用して生きる。細胞偏性寄生性細菌といわれている所以である。したがって,人工培地での増殖培養ができず,溶連菌やブドウ球菌のように分離培養して同定し感染を診断することは難しい。また,宿主細胞内で増殖分裂するので,クラミジアは宿主細胞膜によって薬剤や抗体の攻撃から強く守られていて,治療に難渋し時間がかかる。
クラミジアは分類学的にはChlamydiales目に属し,1科1属でC.psittaci,C.trachomatis,C.pneumoniae,C.pecormの4種類のクラミジアが確認されている。人間に感染するのは前の3種類だけである。クラミジアは自らはATPを産生することができないので,他の細胞に感染寄生して宿主のATPを利用して生きる。細胞偏性寄生性細菌といわれている所以である。したがって,人工培地での増殖培養ができず,溶連菌やブドウ球菌のように分離培養して同定し感染を診断することは難しい。また,宿主細胞内で増殖分裂するので,クラミジアは宿主細胞膜によって薬剤や抗体の攻撃から強く守られていて,治療に難渋し時間がかかる。
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