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特集 全身疾患と耳鼻咽喉科 Ⅷ.感染症・腫瘍・その他
7.川崎病と耳鼻咽喉科
著者: 工藤典代1
所属機関: 1千葉県こども病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.212 - P.214
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川崎病は4歳以下の乳幼児に好発し,病因は疫学的見地から何らかの感染症と考えられている。感染を契機に高サイトカイン血症を生じ,高サイトカイン血症から引き起こされる血管炎と考えられている。組織学的には全身の中小動脈の系統的血管炎で,無治療では約1か月半で陳旧化するself limitedな急性の炎症である。多彩な症状を呈するため症候学的な特徴を把握することが診断の助けになる。耳鼻咽喉科的疾患を併発することは多くはないが,外来診療で出会った際,また川崎病の既往をもつ患者の診療に当たって,耳鼻咽喉科的観点から述べる。
川崎病は4歳以下の乳幼児に好発し,病因は疫学的見地から何らかの感染症と考えられている。感染を契機に高サイトカイン血症を生じ,高サイトカイン血症から引き起こされる血管炎と考えられている。組織学的には全身の中小動脈の系統的血管炎で,無治療では約1か月半で陳旧化するself limitedな急性の炎症である。多彩な症状を呈するため症候学的な特徴を把握することが診断の助けになる。耳鼻咽喉科的疾患を併発することは多くはないが,外来診療で出会った際,また川崎病の既往をもつ患者の診療に当たって,耳鼻咽喉科的観点から述べる。
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