文献詳細
原著
当初メラノーシスと診断し経過観察を要した悪性黒色腫の1例
著者: 一氏佳代子1 飯田政弘1 相原均1 高橋正紘1 堤寛2
所属機関: 1東海大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2東海大学医学部病理診断科学教室
ページ範囲:P.368 - P.371
文献概要
悪性黒色腫は,メラノサイトから発生する悪性腫瘍で,メラノサイトが存在する部位のいずれからでも発生し得る。一般には皮膚原発のものが知られているが,鼻副鼻腔,口腔咽頭など粘膜に発生する悪性黒色腫は,皮膚原発のものに比べ予後不良である1,2)。今回われわれは,当初病理組織学的にメラノーシスと診断され,経過観察中に悪性黒色腫と診断された1例を経験したので報告する。
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