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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科72巻7号

2000年06月発行

文献概要

原著

鼻腔に発生した多形腺腫および悪性多形腺腫の2症例

著者: 古宇田寛子12 竹生田勝次1 西嶌渡1 寺邑公子1 君塚幸喜1

所属機関: 1埼玉県立がんセンター耳鼻咽喉科 2東京医科歯科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.445 - P.449

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 はじめに
 多形腺腫は耳下腺,顎下腺などの大唾液腺に好発するが,小唾液腺の存在する口腔,口蓋にも発生し,稀に鼻腔,咽喉頭,気管,涙腺にも発生するといわれている1〜6)。大唾液腺と小唾液腺に多形腺腫が発生する比率は,Bergmanら7)によると6:1とされている。
 われわれは,鼻中隔に発生し鼻側外切開にて摘出後,再発をみない1症例と,稀な鼻腔原発悪性多形腺腫の1症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する。後の1例は寺邑ら8)の報告した症例と同一症例であるが,前報告が途中経過のものであったため,詳細を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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