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文献概要
はじめに
鼻腔通気度測定法(rhinomanometry)は,嗅覚検査法と並んで鼻科領域では2つしかない重要な機能検査法のうちの1つである。本法は鼻呼吸状態を客観的に評価できる有用な検査法であり,診療報酬点数も定められていることから,一般臨床に普及する素地は十分整っていた。しかし,残念なことに鼻科領域ではX線写真やCTなどの画像検査に比べて,本検査法が広く定着しているとは言い難かった。そのうえ,平成12年4月からは,その保険請求も手術例に限られるという事態を招き,本機器の普及にとって大きな障壁となった。こういった現状に陥ったのも,本法の頻用を阻む何かが存在するからであろうと筆者は推察する。本稿が,この問題解決に少しでも役立つものであればと思い書かせていただくことにした。
その問題というものを要約してみると「鼻腔通気度は,正しくはどのように測定し,どのように判定し,自覚する鼻閉塞感とはどのような関係にあるのか?」ということが,一般の利用者に明確に理解されていなかったことに尽きると思われる。
鼻腔通気度測定法(rhinomanometry)は,嗅覚検査法と並んで鼻科領域では2つしかない重要な機能検査法のうちの1つである。本法は鼻呼吸状態を客観的に評価できる有用な検査法であり,診療報酬点数も定められていることから,一般臨床に普及する素地は十分整っていた。しかし,残念なことに鼻科領域ではX線写真やCTなどの画像検査に比べて,本検査法が広く定着しているとは言い難かった。そのうえ,平成12年4月からは,その保険請求も手術例に限られるという事態を招き,本機器の普及にとって大きな障壁となった。こういった現状に陥ったのも,本法の頻用を阻む何かが存在するからであろうと筆者は推察する。本稿が,この問題解決に少しでも役立つものであればと思い書かせていただくことにした。
その問題というものを要約してみると「鼻腔通気度は,正しくはどのように測定し,どのように判定し,自覚する鼻閉塞感とはどのような関係にあるのか?」ということが,一般の利用者に明確に理解されていなかったことに尽きると思われる。
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