文献詳細
原著
ACE阻害剤が原因として疑われた頭頸部血管性浮腫の1例
著者: 佐伯忠彦1 清水義貴1 三和秀輔2
所属機関: 1新日鐵広畑病院耳鼻咽喉科 2三和内科医院
ページ範囲:P.507 - P.510
文献概要
アンギオテンシン変換酵素阻害剤(以下,ACE阻害剤と略)は他の降圧剤と比較して安全性が高いとされ,近年高血圧やうっ血性心不全の治療薬として広く使用されている。しかし,副作用が少ないとはいえ,乾性咳嗽は5〜20%の頻度で起こるとされ,重篤な経過をたどる恐れのある血管性浮腫も報告されている1〜12)。今回われわれは,ACE阻害剤のマレイン酸エナラプリルが原因として疑われた血管性浮腫の1例を経験したので報告する。
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