icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科73巻1号

2001年01月発行

文献概要

原著

診断に苦慮した微小脳髄膜瘤による髄液耳漏の1例

著者: 松田太志1 木口淳1 妹尾淑郎2 相原孝徳3 村上信五1

所属機関: 1名古屋市立大学耳鼻咽喉科学教室 2妹尾耳鼻咽喉科医院 3名古屋市立大学脳神経外科学教室

ページ範囲:P.15 - P.19

文献購入ページに移動
 はじめに
 髄液耳漏は一般的には外傷や中耳手術の際の硬膜損傷,感染(慢性中耳炎など),新生物が原因で二次的に発生する。しかし,原因がはっきりしないこともあり,その場合は特発性髄液耳漏と診断されている。
 今回われわれは,外傷や中耳炎の既往がなく約2年間滲出性中耳炎の緩解と増悪を繰り返し,精査の結果,中耳滲出液のRI,β2トランスフェリン検出により髄液耳漏と診断し,手術により微小脳髄膜瘤が原因であった症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?