文献詳細
文献概要
原著
多発性神経鞘腫の1例
著者: 半田徹15 夜陣紘治2 平川勝洋2 福島典之2 工田昌矢2 平田思2 調輝男3 後藤俊彦4
所属機関: 1県立安芸津病院耳鼻咽喉科 2広島大学医学部耳鼻咽喉科学講座 3川崎医科大学神経病理学講座 4県立安芸津病院整形外科 5現:中電病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.27 - P.29
文献購入ページに移動多発性神経鞘腫は末梢および中枢神経系に神経鞘腫が多発する疾患で,家族性を示す例は少ない1)。現在,常染色体優性遺伝を示す神経線維腫症(neurofibromatosis:以下,NFと略)とは別の疾患群であると考えられている2)。
今回われわれは,家族歴を認めない右顎下部,右肩,右足背部に神経鞘腫を生じた多発性神経鞘腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
掲載誌情報