文献詳細
連載 手術・手技シリーズ
文献概要
はじめに
鼓膜切開と中耳換気チューブ挿入は,中耳の排膿,排液,そして換気を目的として耳鼻咽喉科医により広く行われている手術である。外科領域における治療で切開排膿は原則の1つであり,抗生物質の進歩した現在においても鼓膜切開は急性中耳炎の治療として有効である。鼓膜切開の主な目的が中耳腔貯留液の排除ならば,中耳換気チューブ挿入術は貯留液防止,つまり大気—中耳腔圧均等化のための手段で,比較的長期の効果を狙ったものである。これらの手術の適応,手技の実際注意点,問題点,そして今後の展望について述べる。
鼓膜切開と中耳換気チューブ挿入は,中耳の排膿,排液,そして換気を目的として耳鼻咽喉科医により広く行われている手術である。外科領域における治療で切開排膿は原則の1つであり,抗生物質の進歩した現在においても鼓膜切開は急性中耳炎の治療として有効である。鼓膜切開の主な目的が中耳腔貯留液の排除ならば,中耳換気チューブ挿入術は貯留液防止,つまり大気—中耳腔圧均等化のための手段で,比較的長期の効果を狙ったものである。これらの手術の適応,手技の実際注意点,問題点,そして今後の展望について述べる。
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