文献詳細
トピックス 嚥下障害
文献概要
はじめに
咽頭期嚥下は口腔期と食道期の間にあり,両嚥下運動と機能的に強い関係をもつ。口腔期嚥下運動が発動され,口腔に保持されていた内容が咽頭に送られると,その刺激が入力となり反射的に咽頭期嚥下運動が始まり食道期に続く。病態では,咽頭期嚥下運動の発動の遅れや構成されるべき運動の不全により,搬送機能の低下,誤嚥防止機構の破綻により咽頭に過量の残留を生じ誤嚥を起こす。
重症の障害では手術治療が必要となり,1948年Naffzigerらの報告以来,沢山の術式やその成果の報告がある。これらの術式は障害様式とその程度により選択されるものであり,障害された咽頭期嚥下運動の病態生理の十分な計測評価と合わせて,嚥下以外の諸機能,上半身の姿勢制御能力,上肢の機能,異常運動,知的条件と症例ごとの生活環境をも含めて検討する。術後,獲得される嚥下機能はQOLを高める最良のものであるように配慮する。
咽頭期嚥下は口腔期と食道期の間にあり,両嚥下運動と機能的に強い関係をもつ。口腔期嚥下運動が発動され,口腔に保持されていた内容が咽頭に送られると,その刺激が入力となり反射的に咽頭期嚥下運動が始まり食道期に続く。病態では,咽頭期嚥下運動の発動の遅れや構成されるべき運動の不全により,搬送機能の低下,誤嚥防止機構の破綻により咽頭に過量の残留を生じ誤嚥を起こす。
重症の障害では手術治療が必要となり,1948年Naffzigerらの報告以来,沢山の術式やその成果の報告がある。これらの術式は障害様式とその程度により選択されるものであり,障害された咽頭期嚥下運動の病態生理の十分な計測評価と合わせて,嚥下以外の諸機能,上半身の姿勢制御能力,上肢の機能,異常運動,知的条件と症例ごとの生活環境をも含めて検討する。術後,獲得される嚥下機能はQOLを高める最良のものであるように配慮する。
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