文献詳細
原著
文献概要
はじめに
上顎洞癌は早期の自覚症状の発現に乏しく,頭頸部癌の中でも決して予後良好なものとはいえない。また,顔面形態の変化と機能障害が治療上問題となり,根治性を高めるとともにQOLの低下を最小限にとどめる必要がある。佐藤1)により提唱された三者併用療法の報告以来,多施設で具体的方法に相違はあるものの三者併用療法の導入により上顎洞癌の治療成績は徐々に改善されてきた。
今回われわれは,一次治療を施行した上顎洞癌症例の治療成績について検討したので報告する。
上顎洞癌は早期の自覚症状の発現に乏しく,頭頸部癌の中でも決して予後良好なものとはいえない。また,顔面形態の変化と機能障害が治療上問題となり,根治性を高めるとともにQOLの低下を最小限にとどめる必要がある。佐藤1)により提唱された三者併用療法の報告以来,多施設で具体的方法に相違はあるものの三者併用療法の導入により上顎洞癌の治療成績は徐々に改善されてきた。
今回われわれは,一次治療を施行した上顎洞癌症例の治療成績について検討したので報告する。
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