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原著
当科における口唇癌の臨床的検討
著者: 駒澤大佐1 横山純吉1 橋本省1 小岩哲夫1 西川仁1
所属機関: 1東北大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科
ページ範囲:P.708 - P.711
文献購入ページに移動口唇癌は,米国の統計では口腔悪性腫瘍のうち25〜30%を占めるのに対し,日本では1.56〜3.0%1〜3)とされ,欧米に比べ少ない。以前,東北大学附属病院では口唇癌の進行症例の治療には放射線療法が主に選択されていたが,1993年以降は拡大手術のうえ再建手術が施行されるようになった。しかし,口唇癌切除後の再建術は,切除範囲に応じた工夫が必要でありバラエティーに富む4)。また,最近入院期間の短縮や病床稼働率の改善が求められているが,今回治療法による在院日数の変化および予後や予後因子を併わせて検討したので報告する。
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