icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科73巻12号

2001年11月発行

トピックス 心身医学と耳鼻咽喉科

4.心身医学と嗅覚障害

著者: 古川仭1

所属機関: 1金沢大学大学院医学系研究科感覚運動病態学

ページ範囲:P.829 - P.832

文献概要

 はじめに
 耳鼻咽喉科の一般外来において,嗅覚障害を主訴に受診する患者は特殊な場合を除き非常に少なく,嗅覚異常は問診して初めて明らかになる症状である。その特殊なケースとしては,交通事故や労働災害などの外傷後の嗅覚障害と,中年の女性に多い感冒罹患後の嗅覚障害が一般的である1)。それ以外にも,ニオイに関する訴えで受診する特異なケースとして,心身症や神経精神病における嗅覚関連症候や,ニオイの質的な異常としての異常嗅感がある。
 本稿ではそれらの嗅覚に関連する特徴ある症候を取り挙げ,そこから診断を確定するためのポイントや検査の選び方・進め方などを中心に解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら