文献詳細
原著
中耳に迷入したニクバエ異物の1例
著者: 北尻真一郎14 平海晴一1 廣瀬知子1 斉藤あつ子2 八木剛3
所属機関: 1公立豊岡病院耳鼻咽喉科 2神戸大学医学部医動物学教室 3兵庫県立人と自然の博物館 4現:京都大学大学院医学研究科 感覚運動系病態学講座 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
ページ範囲:P.929 - P.931
文献概要
有生外耳道異物に遭遇することは日常診療において珍しくないが1),中耳にまで迷入した報告は少ない。しかし,中耳異物は炎症を遷延化させる2〜4)にとに加えて,有生異物は病原体を媒介したり寄生する可能性があり5〜10),注意が必要である。
今回われわれは,中耳真珠腫内にニクバエが迷入した有生中耳異物の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
掲載誌情報