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文献概要
はじめに
花粉症はGell&Coombsのアレルギー分類のI型の代表的な疾患である。日本において最も多いのはスギ花粉症であるが,花粉症の種類や発症状況は各地方の植物の種類や花粉の数によって異なる。しかし,その患者動向は花粉飛散とおおよそ一致する(図1)。2000年現在,日本全体の花粉症患者の実数については,疫学的な検討が全国規模で行われていないため,まだ検討の余地が残っている。しかしその患者数は,いろいろな検討から国民の10%を超える状況にあると考えられている1)。さらに,この数は過去の患者数から増加の傾向をたどっており(図2),今後さらに増加することが予想され,その対策が重要となる。
本稿では,花粉症の増加の原因をスギ花粉から,それを受ける生体側から考え,その対策についても考察する。
花粉症はGell&Coombsのアレルギー分類のI型の代表的な疾患である。日本において最も多いのはスギ花粉症であるが,花粉症の種類や発症状況は各地方の植物の種類や花粉の数によって異なる。しかし,その患者動向は花粉飛散とおおよそ一致する(図1)。2000年現在,日本全体の花粉症患者の実数については,疫学的な検討が全国規模で行われていないため,まだ検討の余地が残っている。しかしその患者数は,いろいろな検討から国民の10%を超える状況にあると考えられている1)。さらに,この数は過去の患者数から増加の傾向をたどっており(図2),今後さらに増加することが予想され,その対策が重要となる。
本稿では,花粉症の増加の原因をスギ花粉から,それを受ける生体側から考え,その対策についても考察する。
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