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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科73巻2号

2001年02月発行

トピックス 今話題の花粉症

2.イネ科花粉症

著者: 増山敬祐1 鮫島靖浩1

所属機関: 1熊本大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.100 - P.105

文献概要

 はじめに
 イネ科植物は日本全国でみられ,春から初夏と秋の二峰性に花粉が飛散する。その数300種といわれる中で,花粉症の原因となる花粉は春から初夏にかけて飛散するものが多く,秋の花粉は花粉症の原因としてはあまり重要視されていない。春に飛散する花粉には,カモガヤ,オオアワガエリ(チモシー),スズメノテッポウ,ホソムギなどがあるが,花粉間には相互に高い共通抗原性が認められることが知られている。チモシー花粉症はヨーロッパにおける代表的な牧草花粉症であるが,日本においてはカモガヤ花粉症がその代表である。日本におけるカモガヤ花粉症の報告は,1964年の杉田ら1)によって初めてなされた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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